ギロック「フランス人形&手品師」~こどものためのアルバム~
ご訪問いただき、ありがとうございます。
石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室
ピアノ講師の中村真里です
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本日はギロックの「こどものためのアルバム」より
「フランス人形」と「手品師」をご紹介します。
✦フランス人形(p.25)
G dur 3/4拍子
Delicately(繊細に、優美に)
gracefully(優雅な、優美な)
≪練習のポイント≫
この曲は始めから終わりまで
左手の1拍目の1番低い音が
下がりながら進んで行きます。
具合的には1小節目~4小節目までの
「G→F#→E→D」(ソファ#ミレ)
5小節目~8小節目までの
「E→D#→D→C#」(ミレ#レド#)の下行進行、
更に9小節目からは2小節単位で
「C→B→A」(ドシラ)と下行して最後のDは
テーマの最初の音Gに戻ります。
このように曲の流れにおいて
左手の低い音が重要な役割を
果していることに注目しながら
練習してください。
他にも気を付けて練習すべき点を
お伝えしますね (^O^)/
* 1小節目から始まる
単音の左手~右手の旋律は、
左右の1の音に気を付けながら
音の粒を揃えて美しいスラーで
弾きましょう ✿(^-^)✿
* 1.2小節目や5.6小節目の
右手の3拍目の4分音符は、
スタッカートを跳ねすぎて
きつい音にならないよう注意が必要です。
✦手品師(P.23)
Es dur 2/4拍子
Allegretto
scherzando(たわむれるように、軽快に)
humorously(ユーモラスに)
≪練習のポイント≫
5、9、15小節目の右手の
16分音符が転んでしまう場合は、
そこだけ取り出して
スタッカートや付点のリズム、
または(5小節目の場合)
「G-As-G-As-B-C-B-C」
(ソラ♭ソラ♭シ♭ドシ♭ド)と
二回ずつ弾いてみたり、
変奏練習を取り入れてみましょう。
左手は12小節目まで
「1と2と」のリズムの4つの8分音符を
「数字」と「と」に分けて、
(つまり強拍と弱拍に分けて)
最初は数字(強拍)だけ練習してから
あとで「と」(弱拍)の音を加えます。
加えるときは数字の音より
「と」の音を弱く弾きます。
具体的には1小節目の場合、
1の指のB(シ♭)を弾かずに
「Es- B」(ミ♭シ♭)のみを弾きます。
そのとき2拍子感(Es>B)を意識しましょう!!
この方法で片手→両手練習をしてから
最後に1の指の音を加えると
自然な2拍子感で弾けるようになります。
両手で練習するときは、
左右のバランスに気を付けましょう。
また、右手の装飾音符は軽く短く弾き、
右手のクレッシェンドや
デクレッシェンドにつられて
左の2拍子感が崩れないように
気を付けましょう (^・^)
19小節目からのmoll(短調)のユニゾンは
少し寂しい気分で歌うように弾き、
次の軽快な左手の動きと対比させます。
Codaの和音はleggiero(軽く)で
ラストの2分音符も重くならないように♪
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本日もお読みいただき、
ありがとうございました!