ギロック「ソナチネ」②~こどものためのアルバムより~
ご訪問いただき、ありがとうございます。
石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室
ピアノ講師の中村真里です
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本日も引き続き、
ギロックの「こどものためのアルバム」より
『ソナチネ』をご紹介します。
✦第二楽章(p.68)
F dur 6/8拍子
Slowly;with drowsy movement (♪=116)
ゆっくりとゆりかごが揺れる感じで
6拍目のアウフタクトで始まるので、
本来あるべき前の拍を数えてから
弾き始めましょう (^・^)
テーマはソフトペダルを使って
ピアニッシモで弾きます。
その際、右手のメロディと
左手の音量バランスに
気を付けましょう。
左手のC(ド)はオルゲルプンクト。
※オルゲルプンクトとは…
最低声部が同音を長く持続すること。
その上部に旋律、和声が変化、
展開させられる非和声音。
オルゲルプンクトのC以外の音を見てみると、
「A~G~A~G~A~B~A~G」
(ラ~ソ~ラ~ソ~ラ~シ♭~ラ~ソ)
と動いているのがわかります。
オルゲルプンクトは殆どの場合、
属音や主音が使われ、
調を確立させる効果があります。
この曲の場合、F durの属音C(ド)が
使われているので、
1小節目~8小節目はF durを強く感じます。
そして9小節目からは、
オルゲルプンクトがF(ファ)の音に変わり、
明らかに調が変わったことが分かります (^^)/
4つ上のB durに変わったので
1回目より少し明るいメージで弾きましょう♪
17小節目からはソフトペダルは使わずに
2小節でクレッシェンド
その後のp(弱く)とpp(とても弱く)を
表現します。
pp(とても弱く)はやまびこのように
弾きます (#^^#)
そのあと音を変え、高さを変えながら
同じ形が反復されるので、
ディナミクの変化に気を付けましょう!
p.69の2段目からは再びソフトペダルを使用し、
decreasing little by little
(少しずつデクレッシェンド)しながら
ppp(ピアニッシシモ)へ。
フェルマータで少し気持ちを切り替えて、
再現部へと進みます。
再現部は左手の動きに注目しながら
メロディを歌いましょう (^’^)
Codaの左手~右手~左手~右手…
音の粒を揃えて美しく弾きましょう☆彡
本日もお読みいただき、
ありがとうございました!