ギロック「ソナチネ」③~こどものためのアルバムより~
ご訪問いただき、ありがとうございます。
石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室
ピアノ講師の中村真里です
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本日も引き続き、
ギロックの「こどものためのアルバム」より
『ソナチネ』をご紹介します。
✦第三楽章(p.70)
Rondo
C dur 2/4拍子
Vigorously(勢いよく),
rhythmically(リズミカルに)(♩=138)
Rondoとは…
主題が異なった楽想の挿入部をはさんで、
何度か繰り返される形式の楽曲。
≪練習のポイント≫
先ず、1小節目の1拍目、
8分音符のG(ソ)のテヌートは、
長すぎず、短すぎず
勢いのある「いい音」で弾きます。
次に3小節目の1拍目の8分休符を
きちんと数えます。
この休符を正確に数えることで
テーマがよりイキイキと
リズミカルに聞こえます♪
この段階で1拍目の8分休符を
正確にとらえることが
できるようになると、
後々に出てくる同じ形も
同じように弾くことができます。
5小節目~8小節目の
左手の5度の和音は
外さずに確実に弾きましょう。
更にメゾフォルテ(やや強く)からの
クレッシェンドと、
ピアノ(弱く)からのクレッシェンドの
違いもきちんと出しましょう!
この和音が苦手な人は、
和音を二つずつ2回連続で弾く
練習法をやってみてください。
具体的なやり方はこんな感じです♪
⇓⇓⇓
最初の二つの和音、
CG(ドソ)を2回、
D♭A♭(レ♭ラ♭)を2回弾きます。
このとき最初はゆっくりのテンポで
止まらずに弾くことが大切です。
この練習を3~5回連繰り返します。
テンポを上げても
止まらずに弾けるようになったら
次のD♭A♭(レ♭ラ♭)と
E♭B♭(ミ♭シ♭)を
同じやり方で練習します。
一つの目の和音を2回弾いている間に
次の和音の鍵盤の位置(指の形)を
イメージすることで
止まらずに弾くことができます。
もし、2回で止まってしまう
またはテンポが遅くなる場合は
4回、3回から始めて
出来るようになったら2回、
最後は1回で正確に次の音が
弾けるようになるまで練習します。
全て確実に隣の音への
移動ができるようになったら
2小節の全ての音を続けて弾いてみます。
(この練習法はp.71の3段目の
左手の上行する5度の和音にも使えます。)
左手が止まらずに弾けるようになったら、
両手で弾いてみます。
その際、右手のE(ミ)の響きが
左の和音で消えることがないように
音量のバランスにも気を付けましょう。
13、14,15小節目のスフォルツァンドは
荒々しい音にならないように
気を付けましょう。
25小節目からの8小節は、
今までのリズミカルな「動」を一転させて
やわらかな「静」の世界を表現します。
その際、ソフトペダルを使用しますが、
左手の4と2の練習はペダルなしで
4が遅れないで弾けるように
丁寧に練習しましょう (^^)
33小節目からの移行句は、
2拍子が狂わないように
タイに気を付けながら、
左手のmarkedは各音をはっきりと
弾きましょう。
p.71左手のholding backは
遅くしすぎないで、
最後の主題(テーマ)へ。
Codaは正確な音形をキープしながら
厚みを増してより華やかに
終わりましょう!
以上、練習の参考にしていただけると
嬉しいです。
本日もお読みいただき、
ありがとうございました!