ギロック「祭り」~こどものためのアルバム~
ご訪問いただき、ありがとうございます。
石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室
ピアノ講師の中村真里です
***
本日はギロックの「こどものためのアルバム」より
「祭り 」をご紹介します。
✦祭り(p.34)
d moll 2/2拍子
Con moto(動きをもって、速く)
この曲はアウフタクトで始まります。
※アウフタクトとは…
楽曲が強拍以外の拍、
つまり弱拍から始まる場合に
最初の小節線の前に現れる
冒頭の一個、或いは数個の音のこと。
(本来書かれるべきの休符の記載がない
アウフタクトは1小節目と数えません。)
2/2拍子を「1と2と」と数えた場合、
8分音符のAG(ラソ)は
「2と」の「と」の音です。
本来、8分音符の前にあるべき
「1と2」の拍を感じて弾き始めましょう。
アウフタクトの音に続く4分音符は
フォルテ&スタッカート。
次の1小節はスラーで
デクレッシェンドしながら降りてきて、
4小節目の4分音符はピアノ&スタッカート。
そして休むことなく次は4度上で
同じ形が繰り返されます。
このテーマを魅力的に弾くためには…、
✿スタッカートのフォルテとピアノの
コントラストを明確にする
✿デュナーミク(強弱の変化)をつける
✿4度上がったスタッカートは
更に気持ちを高めて弾く…などに
気を付けて練習してみてください (^・^)
次の8小節目のアウフタクトから始まる
バロック時代を思わせる
ゼクエンツ(反復進行)は、
右のテヌートの音を意識すると同時に
ハーモニーの美しさも感じながら弾きましょう。
更に左手の「8分休符と4分休符」の小節と
「4分休符」のみの小節があるので
その違いを出すことと、
右手と左手の関係性にも
注意しながら練習しましょう。
1ページ目の下段1小節目や
2ページ目のフェルマータの前に
出てくる16分音符は、遅れることなく
正しい拍で弾けるように練習しましょう (*‘∀‘)
全体を通して in tempoを心がけて、
2ページ目のpoco allargandoは、
pocoは「少し」
allargandoは「だんだん遅く、そしてだんだん強く」
の意味を理解しつつ、
過剰にならずに自然に表現してください。
ラストの a temp以降は、正しいリズムで
最後まで「いい音」で締めくくりましょう (^^)/
以上、皆様の練習の参考にしていただけたら
嬉しいです。
本日もお読みいただき、
ありがとうございました!