ギロック「ソナチネ」①~こどものためのアルバムより~
ご訪問いただき、ありがとうございます。
石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室
ピアノ講師の中村真里です
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本日はギロックの「こどものためのアルバム」より
『ソナチネ』をご紹介します。
✦第一楽章
C dur 4/4拍子 Moderately fast (♩₌132)
提示部、第一主題
1小節目、decisivelyは決然としての意味。
4小節目までは明るくクリアな音で
はっきりと弾きます。
5小節目からはガラッと変わり
ソフトペダルを踏んで
幻想的な世界を表現します。
ここは右手の音階の上行&下行より
左手は弱く弾かなくてはならないので、
左手だけ練習して
粒を揃えて弾けるようになってから
左右のバランス練習をし、
最後に左右のペダルを加えましょう。
4段目4小節目からの左手も
粒を揃えて弾くには
左手だけの練習が必要です。
もしGH(ソシ)がバラっとなってしまう、
AC#(ラド#)の1の指が強くなってしまう、
弾けるけど速く弾けない…などの場合は
和音を分解して練習してみましょう!
やり方はこんな感じです!
⇓⇓⇓
1⃣ 和音の上の音だけ練習する。
つまり「HC#-HC#-HC#-HC#…」
(シド#シド#シド#シド#…)
指は(2-1-2-1-2-1-2-1…)の練習です。
このとき、1の指は2の指より弱く弾きます。
2⃣ 和音の下の音、GA(ソラ)の4と3は、
(3は4より弱く)指先の体重移動を
意識して練習します。
3⃣ 最後に和音で「1と2と3と4と」の拍で
練習します。
ここでは強弱を付けるのではなく
なめらかさに気を付けて練習しましょう。
第二主題はGdurにかわります。
holding backはだんだんゆっくり、
in time 正確な速さで、元の速さでを意味します。
sustainedは音を継続させて
途切れさせないで減衰音が持続していることです。
右手の旋律は音型を感じて歌いながら下行し、
左手の2分音符は短くならないように
長さをキープしながら進んで行きます。
2カッコの次の小節からは展開部です。
ここからは2小節単位の音型で
上行しながら音数も増えて行くので
p.66の1小節目フォルテが頂点となるよう
適切なディナミクを心がけましょう。
p.66の2段目最後の小節、
左手は左利きになったつもりで
くっきりとした「いい音」で弾きましょう (^o^)
4段目からはFdurへ。
ここから再現部ですが、
第一主題の始めの4小節は省かれています。
p.67のCodaの3オクターブにわたる上行は、
16分音符が転ばずに弾けるように
付点で弾くなどの変奏練習を取り入れて、
カッコよく締めくくって下さい。
以上、練習の参考にしていただければ嬉しいです。
本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました (^o^)丿