ギロック「ソナチネ」①~こどものためのアルバムより~

ギロックソナチネ1

ご訪問いただき、ありがとうございます。

石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室

ピアノ講師の中村真里です



***



本日はギロックの「こどものためのアルバム」より

『ソナチネ』をご紹介します。






✦第一楽章

C dur 4/4拍子 Moderately fast (♩₌132)





提示部、第一主題

1小節目、decisivelyは決然としての意味。

4小節目までは明るくクリアな音で

はっきりと弾きます。



5小節目からはガラッと変わり

ソフトペダルを踏んで

幻想的な世界を表現します。


ここは右手の音階の上行&下行より

左手は弱く弾かなくてはならないので、

左手だけ練習して

粒を揃えて弾けるようになってから

左右のバランス練習をし、

最後に左右のペダルを加えましょう。



4段目4小節目からの左手も

粒を揃えて弾くには

左手だけの練習が必要です。



もしGH(ソシ)がバラっとなってしまう、

AC#(ラド#)の1の指が強くなってしまう、

弾けるけど速く弾けない…などの場合は

和音を分解して練習してみましょう!



やり方はこんな感じです!

⇓⇓⇓

1⃣ 和音の上の音だけ練習する。

つまり「HC#-HC#-HC#-HC#…」

(シド#シド#シド#シド#…)

指は(2-1-2-1-2-1-2-1…)の練習です。

このとき、1の指は2の指より弱く弾きます。




2⃣ 和音の下の音、GA(ソラ)の4と3は、

(3は4より弱く)指先の体重移動を

意識して練習します。




3⃣ 最後に和音で「1と2と3と4と」の拍で

練習します。

ここでは強弱を付けるのではなく

なめらかさに気を付けて練習しましょう。




第二主題はGdurにかわります。

holding backはだんだんゆっくり、

in time 正確な速さで、元の速さでを意味します。





sustainedは音を継続させて

途切れさせないで減衰音が持続していることです。

右手の旋律は音型を感じて歌いながら下行し、

左手の2分音符は短くならないように

長さをキープしながら進んで行きます。




2カッコの次の小節からは展開部です。


ここからは2小節単位の音型で

上行しながら音数も増えて行くので

p.66の1小節目フォルテが頂点となるよう

適切なディナミクを心がけましょう。





p.66の2段目最後の小節、

左手は左利きになったつもりで

くっきりとした「いい音」で弾きましょう (^o^)






4段目からはFdurへ。

ここから再現部ですが、

第一主題の始めの4小節は省かれています。


p.67のCodaの3オクターブにわたる上行は、

16分音符が転ばずに弾けるように

付点で弾くなどの変奏練習を取り入れて、

カッコよく締めくくって下さい。



以上、練習の参考にしていただければ嬉しいです。




本日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました (^o^)丿

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この記事を書いた人

初めまして!ピアノ講師の中村真里です。
ここでは私が今まで培ってきたピアノのノウハウをもとに「効率の良い練習方法」や「子どもたちにお勧めのテキスト&レアな曲」などを綴っています。ご興味を持っていただけましたら嬉しいです!

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