ハイドンの小さなソナタ
ご訪問いただき、ありがとうございます。
石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室
ピアノ講師の中村真里です。
今日ご紹介させていただく曲は
ハイドン作曲の「ソナタHob,ⅩⅥー8」です。
この曲は小規模なので
実質的には「ソナチネ」ですが、
4楽章まであります (^o^)
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当教室では遠方にお住いの方に向けて
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レッスン以外にも「テキストの選び方」、
「上達する練習法」など、
生徒さんが知りたいことについても
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ハイドンってどんな人?
ハイドン(フランツ・ヨーゼフ・ハイドン)は、
(現在の)オーストリア出身の音楽家であり、
古典派を代表する作曲家。
「交響曲の父」と呼ばれています。
弟のミヒャエル・ハイドンも作曲家だったそうです。
ハイドンは、伯爵の車大工の父と
同じく伯爵に仕える母のもとに生まれました。
5歳の頃に教会学校の校長だった叔父と
合唱団長に音楽の才能を認められ、
親元を離れて音楽の道に進むことになります。
その後ウィーンの少年合唱団に入ると
あまりに美しい声だったので、
カストラートにされそうになり、
合唱団を辞めたというエピソードが
残っています。
※カストラート
(少年期に手術することで
人工的に声変りを止めることで)
高音域が歌える男性歌手。
合唱団を辞めてからは、路上演奏や
ピアノ教師で生計を立て、
29歳からの30年間、ハンガリーの名門貴族
エステルハージ侯爵家に仕えました。
そのため、他の音楽家との交流がなく、
流行りの音楽の影響を受けることなく
徐々に独創的な音楽家になっていったようです。
侯爵家のために書いた作品は
1,000曲にも及ぶと言われ、
そのうち交響曲は106曲(1~104、A、B)あります。
その後、宮廷楽団の解散と共に
ハイドンはフリーの作曲家となります。
晩年はロンドンに招かれ、
12の交響曲を演奏したことで、
オックスフォード大学から名誉博士号を
授与されるなど、大成功をおさめます。
ですが最終的にはウィーンに戻り、
再びエステルハージ家の楽長を務めます。
同じ古典派を代表するモーツァルトとは
互いを尊敬し合い、友情を深めていたようです。
ハイドンのピアノソナタ
ハイドンのピアノソナタは消失作など含めると
全65曲存在すると言われています。
ホ―ボーケン番号では16番(ⅩⅥ)に分類されます。
ホ―ボーケンと言うのは、
ハイドンの作品目録を作ったオランダ人の
音楽学者アントニー・ヴァン・ホ―ボーケンの名を
略したものです。
小さなソナタ Hob.ⅩⅥ-8
写真の「こどものソナチネ」は改訂版で、
改訂前のテキストとは、若干中身が異なります。
Hob.ⅩⅥー8は改訂前のテキストにも
載せられていましたが、
「ソナタ」ではなく「ソナチネ」となっていました。
ですが、改訂版では「ソナタ」になっているので
こちらが正式名だったのだと思います (*^^*)
この曲はメジャーではありませんが、
一度聞くと、もう一度聞いてみたくなる
魅力がいっぱい詰まった曲です♥
第1楽章はアウフタクトで始まり、
付点のリズムに3連符、
トリルやターンが加わえられて、
とってもおしゃれ☆彡
第2楽章はメヌエット、第3楽章は緩徐楽章、
第4楽章はAllegroで爽やかに駆け抜けます。
ここ数日、ソナチネとソナタについて調べていると、
この曲のように規模は「ソナチネ」だけど
「ソナタ」と名が付けられている曲が
あることが分かりました (^-^)
軽やかで華やかな「小さなソナタ」☆彡
よかったら聞いてみてくださいね ヽ(^。^)ノ
本日もお読みいただき、
ありがとうございました!
≪参考資料≫