バッハってどんな人?~フーガ編~
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石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室
ピアノ講師の中村真里です。
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「テキストの選び方」、
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本日は「バッハについて」の後編です (^o^)
バッハが生まれる前の
ルネサンス時代は、
純正律という音階で
教会音階が使われていましたが、
バロック時代には、
「平均律」と言われるものが
登場しました。
※平均律とは…
オクターブを均等に分割した音律。
その頃バッハは、
古代ギリシャから受け継がれた
天球音楽にもとづいた
「音楽とは調和であり科学であり、
宇宙を貫く法則である」
という思想を持っていました。
その思想から生まれたのが
対位法の極致といわれる
フーガだと言われています☆彡
※天球音楽とは…
「天球」とは天体がその上を運行すると
考えられた地球を中心とする球体のこと。
古代ギリシャより、
天体の運行が音を発し、
宇宙全体が和声を奏でているという発想があり、
これが「天球の音楽」と呼ばれた。
岡田暁生氏著書の
「クラッシック音楽とは何か」の中には
こんな風に書かれています。
「そもそも音楽とは、全く対照的な
二つの矛盾した顔を持つ芸術である。
一方は人の情念や本能に激しく訴える魔術。
もう一方は、数学に極めて似ている。
バッハには数学的な音楽観が色濃く残っていて、
とりわけ「フーガ」類は
音で組み立てられた一つの「小宇宙」を
音の秩序正しく配置して組み立てていく、
まるで「レゴブロック」のように
どんな音の「かたち」でも
流れるように自在にかけてします。
この点で彼を凌ぐ作曲家は
ただの一人もいなかったと断言できる。
そしてバッハの作曲技法の凄さが
最も端的にあらわれるのが対位法である。」
***
神への信仰心、
天球音楽や宇宙的思想、
数学的な音楽観で
沢山の曲を作ったバッハは、
正に「音楽の父」ですね✨
バッハのフーガは、
プレリュードと共に
「平均律とクラヴィーア曲集」に
おさめられています (^o^)丿
本日もお読みいただき、
ありがとうございました!