グリーグってどんな人?
ご訪問いただき、ありがとうございます。
石川県金沢市(泉野町)のまーぶるピアノ教室
ピアノ講師の中村真里です。
本日は北欧の作曲家グリーグについて
書いてみようと思います。
よろしければ、最後までお付き合いください。
グリーグってどんな人?
グリーグはノルウェーのベルゲンに生まれ、
国民楽派の作曲家として注目されました。
※国民楽派とは…
19世紀から20世紀にかけて
民族主義的な音楽を作った
作曲家を総称していう。
グリーグの父は英国領事で、
ピアニストだった母の手ほどきで
ピアノを始めました。
15歳から4年間、
ドイツのライプチッヒ音楽院に通いました。
卒業後はノルウェーに戻り、
23歳からクリスティアニア(現在のオスロ)で
作曲家、指揮者、ピアニストとして
活躍しただけでなく、
音楽協会の設立にも貢献しました。
39歳から故郷のベルゲンに戻り、
作曲に専念するかたわら
ヨーロッパ各地への演奏旅行を続けましたが、
54歳で生涯を閉じました。
グリーグのピアノ曲
ピアノ曲は「ピアノ協奏曲イ短調」が有名ですが、
他にソナタOp.7、ユーモレスクOp.6、
バラードOp.24や抒情的小品集などがあります。
中でも抒情的小品集は、
作品12,38,43,47,54,57
62,65,68,71、
全10巻に分れる66の楽曲からなります。
24歳から50歳にかけて作られ、
グリーグの音楽の要素の集約とも言えます。
グリーグ「ピアノ名曲集」1巻
この曲集は北欧の旋律や踊りのリズムを
感じられる26曲が集められています。
1.ワルツ1(作品12-2)
2.妖精の踊り (作品12-4)
3.祖国の歌(作品12-8)
4.ハリング1≪ノルウェーのおどり≫(作品47-4)
5.北欧のうた(作品38-2)
6.ハリング2≪ノルウェーのおどり≫(作品38-4)
7.北欧のうた(作品38-2)
8.夜番のうた(作品12-3)
9.音詩1(作品3-4)
10.舟乗りの歌(作品68-1)
11.ノルウェーの旋律(作品12-6)
12.アルバムの綴り(作品28-3)
13.孤独なさすらい人(作品43-2)
14.まぼろし(作品57-3)
15.音詩2(作品3-5)
16.アリエッタ(作品12-1)
17.小鳥(作品43-4)
18.メロディ(作品38-3)
19.エレジー(作品38-6)
20.ノクターン(作品54-4)
21.鐘の音(作品54-6)
22.蝶々(作品43-1)
23.恋の曲(作品43-5)
24.春に寄す(作品43-6)
25.こびとのマーチ(作品54-3)
26.トロルドハウゲンの婚礼の日(作品65-6)
この曲集は音符が大きいのですが
子供のための曲集ではないので、
難しく感じたり、
手を広げなくては届かない曲もあります。
作曲の特徴としては、
同じ主題の関係長調、短調と
平行長調、短調による再提示、
旋律や和音の半音階的進行、
全音音階、増4度、5度、10度の音程、
7度の和音、頻繁に変化する調性などが
あげられます。
北欧独特の反復される強いリズムや
2拍子と3拍子を同時に組み合わせたリズムも
印象的です✨
妖精、小人、小鳥、蝶々…
ノルウェーの森の香りがする曲や
9度の和声が美しいノクターンなど、
北欧の魅力が詰まった曲集です♥
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本日もお読みいただき
ありがとうございました。